新宿二丁目のBridgeのMが、「とてもよかった」というのでAmazonで見た映画「フランクおじさん」は、せつなくもリアルなゲイを描いた映画だった。
サウスカロライナ州の田舎町で過ごす大家族は、お爺さんお婆さんとお父さんお母さん、そして兄弟姉妹で暮らしている。
家族の大切な誕生日パーティーなどの時だけ、お父さんの兄であるフランクおじさんが帰ってきて大家族で過ごす。
ニューヨークで教授をしているフランクおじさんを、主人公のベスは大好きなのだけど、家族の中では少し浮いているようにも見える…
ニューヨークとそれ以外の田舎町との違いを浮かび上がらせる。それは、ニューヨークの多様性や寛容さに対して、田舎町の保守性や異質なものに対する不寛容さであったりする。
幼い頃に自分がゲイであるということに気づいたフランクおじさんの人生が浮かび上がり、涙が頬をつたった。
脚本もよく出来ているし、何より俳優たちが一人ひとり素晴らしい演技だ。