ジモティー。

引っ越しに伴って大きな冷凍冷蔵庫を買ったので、東京から一つ持ってきた冷凍庫が不要になったため、捨てようか迷った末に、まだまだ使える品物なのでジモティーで欲しい人を探すことにした。

東京ならまだしも、熱海で冷凍庫なんて欲しい人がいるのかな?などと思っていたら、次から次へと欲しいという人が現れた。

2018年製造の冷凍庫で、まだまだ使える感じなので5千円にしたのだけど、「こんなことなら1万円にしとけばよかったね」と言ってKと笑った。

要らないものがなくなると、贅沢な空間ができる。

まだまだ和室には手放したいものがたくさんあるので、これから少しずつ処分していこう。

海とドライブ。

週末は毎回、海を連れて買い物をするためにドライブに出ている。

犬は、3ヶ月くらいまでが社会になれるために重要なようで、なるべく家の外の様々な刺激に会って、経験することが大切なようだ。

カインズがいいのは、ペットも同伴で一緒に見て回れるから。カインズに行ってカートに乗り、他のお客さんとすれ違ったり、子どもが急に大声あげたり走りだしたりするのも見せる。

突然おばさんが「可愛いわねえ・・・」と言って海を撫でようとする。海は僕たち以外の人とあまり接触したことがないため少し怯えているのがわかる。

海に行って、波の音を聞かせたり、お散歩している他の犬も見せる。ワクチンが2回しか終わっていないため、接触はさせないようにするのだけど、ほかの犬に会うことも重要なようだ。


前は車の中で吐いていたけど、車に乗ることにも少しずつ慣れてきたようだ。

少しずつ海と行ける世界が広がって、3人でこれからいろいろなところに行きたいと、今から飛行機に乗る旅行を夢みているところ。

海の爪と足の裏の毛を切る。

海が家に来ておよそ1ヶ月、その間に爪が伸びて来たようで、爪切りを買っておいた。

犬の爪は血管が通っているため、慎重に切らないと血が出てくるし痛い思いもしてしまう。

海のように黒い爪は、神経がどこまで通っているのかがわかりにくいため、少しづつ慎重に切らなければならない。

まだ3ヶ月の海は、爪切りなんておそらく1・2回くらいしか経験していないため、爪を切られることにも慣れていないしきっと抵抗するに違いないと思い、直径40センチ高さ90センチくらいの丸いサイドテーブルの上に乗せて二人掛かりで爪を切ることにした。

高いところだとおとなしくバリカンを入れさせてくれる

高いところに乗せられた海はあまり暴れることもなく、驚くほど静かに爪を切らせてくれた。

そしてその勢いに乗って、足の裏の毛もバリカンで切ることに。

これもオヤツをあげながら切ると、嫌がりこともなく切らせてくれた。

スタンダードプードルは、レトリバーなどと違って単毛なため、毛の抜け替わりがなくその分毛がどんどん伸びていくため定期的にカットする必要がある。そして、トリミングをしてもらうには、スタンプーだと大きいため1万5千円とか2万円するのだ。

時々はトリマーに散髪してもらうにしても、人間より高い美容代を払うより、家でトリミングできれば楽しいかもしれない。

トラウマにならないように、少しずついろいろな経験をさせて慣らしていこうと思う。

Kと海のお出迎え。

東京での初仕事である録音や編集を終えて、熱海に着いたのは夜の9時。

午後からずっと家を留守にしていたので、一人ぼっちだった海が心配だったのだけど、今回はうんちを踏んではいるもののそれほど荒れることもなくケージの中で過ごしていたようだ。

僕はKの晩ご飯を用意して出かけたのだけど、海を洗ったり、ケージを拭いたりしていたKは、晩ご飯を温めたりする時間もなく、熱海の駅に僕を迎えに来てくれた。

海は助手席でふんふん鳴いていたようだけど、熱海駅で僕の顔を見ると嬉しそうに尻尾を振り出した。

K「今日はマックにしようか?」

僕「うん。今、適当に買ってくるね」

9時を過ぎた熱海駅で買える晩ご飯は、マクドナルドくらいなのだけど、それでも、海とKと3人で車で帰ってから家で食べるマクドナルドはとても美味しかった。

ハンドクリーム。

朝ごはんも昼ごはんも夕ご飯作る僕は、洗い物もその都度するのでお湯を使う。

お湯は手の油分を奪い去ってしまうようで、乾燥している冬場はどうしても手が荒れてカサカサになってしまうものだ。

僕はそんなことはあまり気にせず外で庭の手入れや家事をしていて、ついついハンドクリームもつけるのを忘れてしまう。

夜、Kが先にお風呂に入って、その後僕がお風呂に入って、Kの待つ布団に潜り込む。

するとすかさずKがハンドクリームを自分の手に出し、僕の手を摑んで塗ってくれる。

そんな時に、Kのこんなやさしさが好きなのだと思う。

さよなら、年賀状。

ずっとここ何年も、年賀状をやめようと思いつつ、ずるずるとやめられずに続けていた。

でも、今年は年末が忙しかったこともあり、ついに年賀状をやめる決断をした。

どうやってやめるかなのだけど、年賀状をいただいた方に、寒中見舞いをお返しするという方法にした。

寒中見舞いには丁寧にお礼を書きつつ、「勝手ながら今年で年賀状をやめてしまいましたが、今年もどうぞよろしくお願いします」と書き添えることにした。

ある種、身勝手な辞め方になってしまうかもしれないけれども、これで年賀状から解放されるのかと思い少しほっとしている。

裂けたパジャマ。

僕たちは、8枚くらいのパジャマを毎日洗濯しながら順番に着ている。

それでもお気に入りのリネンのパジャマは何年も着ているとさすがに弱ってくるようで、僕のベージュのパジャマの背中が少し裂けてしまっていたようだ。

僕はそのパジャマを役目が終えたので捨てようと思っていたところ、昼御飯が終わってKが裁縫道具を取り出して縫い始めた。

途中僕に1回針に糸を通してくれと言うのでて通したけど、しばらく真剣に縫っていたかと思ったら、少ししたら裂けた部分を綺麗に取り繕いパジャマが元に戻った。

僕は、「破れた服はすぐに捨てて買い換えればいいや」という性格なのだけど、僕とは真逆で何事にも慎重で倹約家のKは、こんな風に地道に縫ってくれる。

そんなKの質素な暮らし方が、僕はとても好きだ。

冬の熱海。

冬の熱海には来たことがなかったから、どんな感じなのか知らなかった。

住んでみて分かったことは、夏ほどではないにしても観光客も普通にいるし、町中はコロナ禍であってもあまり変わらない。観光客はなぜか若者ばかり。

それでも町を走っていて時々見える海は、人気がなく水も澄んでいて綺麗に見える。

熱海に住んでよかったことは、こうして時々海が見えるということ。海が見えるだけで、心が安らぐ。

地魚が美味しく、函南や三島方面などの野菜も水が綺麗なため美味しい。

有名な来宮にある梅園も、実は12月から紅梅が咲き始めていて、白梅もちらほら咲き始めた。

熱海の春は、もうすぐそこまで来ている。

球根を植える。

毎年11月頃に植えていたチューリップやビオラの鉢植えを、今年は忙しさからずっと出来ずにいた。

それに加えて年末の帯状疱疹で安静を言い渡され、家のことはほとんどすべてKにお任せして休息していたから。

正月に入り、症状も少し落ち着いて来たようなので、重い腰を上げて球根を植えることにした。

傾斜のついた山の土地にもKに手伝ってもらってチューリップを植える。

この辺り一体は、猪が出るため、球根は格好の餌食になってしまうだろうけど、全滅することもないかと思い、植えることにした。

東京の家では、ネズミが敵だったけど、これからは猪との知恵比べになりそうだ。

Kの実家からの鰤。

年末になると毎年、Kの実家から鰤が送られてくる。

鰤は巨大なものではないけど、60センチから70センチくらいの鰤が解体されていてアラも入っている。

海を除くと僕たちは二人暮らしなので、これだけの鰤を食べるには工夫が必要で、発泡スチロールの箱を開けるや否や、これは刺身に、これは塩鰤に、これは照り焼きに、これは鰤大根にと振り分けて、すぐに下処理を済ませる。

Kのご両親が、遠く離れて暮らすKのことを大切に思い、まだ会ったことのない息子の恋人である僕のことを、気遣ってくれているのがわかる。

今年はKの実家に、高島屋のおせちを送った。

まだ会ったことのないKのご両親が、少しでも喜んでくれますように。