具合の悪い夜に。

夜中に目が覚めたら、後頭部がズキズキ痛くて、それに加えて吐き気が酷く、リビングに行ってソファに横になっていた。

頭痛と吐き気を我慢しながら、アイスノンで後頭部を冷やし、横になっていると吐き気がしてきてトイレに駆け込んで吐いた。

その後もベッドには戻れず、またしばらくして吐き気が襲って来たのでトイレに行って吐いていると、Kが起きて来てトイレのドアを開けた。

「ただしくん、大丈夫?」

「二日酔いかな?」

「違うと思う。そんなになってる二日酔い見たことないし」

「昼間、暑い中歩いてたから、もしかしたら熱中症かも」

それからしばらくまたソファで横になり、Kは僕の額に手を当てて、その後体温計で測るも、熱はなくむしろ平熱よりも5度くらい下がっている。

Kは必死になって僕の背中をさすってくれて、心配そうに何度もおでこに手を当ててくれる。

痛み止めを飲んで、ベッドに行くと、しばらくしてまた吐き気がこみ上げて来たのでトイレに行って吐くけど、さすがにもう何も出てこない。

ベッドに戻ると、Kがスマホを握りしめていた。

「次にまた吐きに行くようなら、病院に連れて行くから」

「大丈夫だよ。もうよくなるから」

「熱中症だとほっといたら危ないんだから」

僕はその後、楽になって浅い眠りに落ちていったけど、Kは心配して僕の症状を隣でスマホで調べてくれていた。

家族がいるって、ありがたいことだ。

Kに心配かけないように、早くよくならないと…うとうとしながら思ったのだった。

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