Kの料理の習得。

食事を作るのは僕の役割なのだけど、時々Kが料理を作ってくれる時がある。

それはKの得意の「焼きそば」か、『お好み焼き」か、「たこ焼き」か、週末の朝ならば、自ら早く起きだして「おかゆ」を仕込んでくれる。

僕はKが時々料理をしてくれると「ああ、誰かが料理を作ってくれるって、こんなに楽チンなんだー」と思い、密かに「Kが作ってくれる料理のレパートリーをもっともっと増やさなければ・・・」と思っていたのだ。

今日は朝から晩まで僕が出っ放しになってしまいそうで、珍しくKは水曜日休みで皮膚科に行ったり髪を切りに行くという。

さりげなく「この枝豆を茹でて・・・かぼちゃは煮て・・・ほうれん草は茹でて・・・肉じゃが用にジャガイモの皮を剥いておいて・・・」と言ったら、やる気になったようでKが僕に聞いてきた。

「ほうれん草は何秒茹でるの?かぼちゃは醤油と砂糖どういう割合?枝豆は塩どれくらい?」

「ほうれん草は、茎から茹でて全体で20秒以下。枝豆は、水につけてから後で大さじ2くらいの塩をまぶしてしばらくおいて、お水を100mlで蓋をして強火で5分。かぼちゃは・・・」

と僕が説明するのを、Kはスマホでメモしながらふむふむと聞いていた。

夕方クライアントとの打ち合わせが終わり、外苑前から歩いて帰ってくると、Kは一生懸命肉じゃがを仕込んでいるところ。見るとほとんどの料理が出来上がっていたのだ。

今までほとんど料理などしなかったKが、こうやって少しずつ料理を覚えていくのを、僕はとてもうれしく思ったのだ。

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