最愛の人を失くすということ。

「徹子の部屋」に、「平野レミ」さんが出たというので、Kとふたり晩御飯のあとに楽しみにTverで見たのだけど、これが素晴らしい収録だった。(残念ながら今はTverなどでは動画が削除されてしまっている)

平野レミさんは、天真爛漫というか、どうやってこの人は育ってきたのだろう?と思うような天然に見える人だけど、そんな平野レミさんには「和田誠さん」という著名なイラストレーターのパートナーがいて、先日亡くなられたのだ。

いつもは元気でみんなを笑わせてばかりいる平野レミさんが、旧友の徹子さんの前では自分の本当の心が現れるのか、最愛の夫を失くした悲しみが、見ている僕たちにも痛いほど伝わった。

エピソードの中で、棺に入った和田さんに帽子を被せて、もう一つはビニール袋に入れてしまってあるというのがあった。どうしても和田さんに会いたくなった時に、ビニールを開いてそっと和田さんの匂いを嗅ぐのだそうだ。

夫を失くして心の支えがなくなってしまい、どうしたらいいのかさえわからない。黒柳さんはどうしてます?心の支えは?という平野レミさんの問いかけに、徹子さんはやさしく言った。

「仕方がないわね。でも、あなたさ、愛してもらったでしょ。和田さんに。
だからそれがあれば、一生涯、和田さんに愛してもらったっていうつもりで、生きていけばいいじゃない」

人生の中で、愛する人を失うことほど辛いことはないかもしれない。

でも、そんな時に、平野レミさんのように、自分に正直にきちんと悲しんでいる姿は、見ている僕たちに共感とともに勇気を与えてくれる気がした。

それだけの悲しみが感じられるのは、それだけ誰かを心から愛していたという証なのだ。

“最愛の人を失くすということ。” への2件の返信

  1. 僕も見ました❗で、泣きました😭
    画面から哀しみが伝わって来ました。
    こんな夫婦になれたらいいなと正直に思いました❗

    1. 何首烏さん。

      お久しぶりです。コロナ禍で色々大変だとは思いますがお元気ですか?
      僕も、この平野レミさんの回を見ながら涙が流れました。レミさんの大きな瞳の奥に悲しみがまだあって、話しながら涙が浮かんでくる様をきちんとカメラは捉えていましたね。
      少し前に、同じく料理家の栗原はるみさんも旦那さんが亡くなった後に久しぶりにテレビに出ているのを見て、やつれて生気が抜けたような姿に胸が痛みました。
      でもお二人ともきっと、パートナーを心から愛し、愛されていたのだろうと思いました。素敵な人生ですよね。

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