このところ毎朝4時くらいだろうか、カラスの鳴き声で目覚める。
その声は、「カー!」といういつものカラスの高い声と、その次に聞こえる「ガー」という感じのヒキガエルのような低い声。
二つの声がなんどもなんども繰り返されて、今日はどこにいるんだろう?と思う。
1週間くらい前に見たときは、たまたま目の前の一軒家の庭の松の木の上に、普通のカラスよりは一回り小さく、後頭部の毛が少し毛羽立っているカラスがいて、あまり高く飛べないようで低い声で親のカラスを読んでいるようだった。
カラスは、何度も飛ぼうとするのだけど、結局隣の木に飛び移るくらいで、親カラスは少し離れたところで、けれども真剣に子どものカラスを見守り応援しているように見える。
こうした動物の親子の姿を見るたびに、この世界にあらかじめ組み込まれているかのような、親子の強い絆を不思議に思う。
人間も動物も、まるで同じではないかと。