ストーリー・オブ・マイ・ライフ わたしの若草物語

先週末は、東京都の自粛要請が解除されてはじめて、劇場に映画を見に行くことができた。前回観た映画は、3月14日だったので、もう3ヶ月も映画館から遠ざかっていたのだ。

『ストーリー・オブ・マイ・ライフ わたしの若草物語』は、何も期待しないで観に行ったのに、見ている間中とても楽しく、見終わって幸福な気持ちになった映画。

シアーシャ・ローナン、エマ・ワトソン、ティモシー・シャラメ、ローラ・ダーン、メリル・ストリープ・・・なんて豪華な俳優陣だろう。そして脚色と監督は、レディ・バードのグレタ・ガーウィグ。

19世期に書かれたルイーザ・メイ・オルコットの原作は、その当時、女性が小説を書くなんて誰も信じなかったような時代。女性は男性と結婚することによってしか、幸せにはなれないと信じられていたような時代。

長女のエマ・ワトソンは、女優を夢見ている。次女のシアーシャ・ローナンは、一家の大黒柱のような女の子で、意思が強く、物語を描くことに没頭している。三女は、将来的世界的な絵描きになりたいと思っている。四女は、ピアノに優れ、優しく思いやりのある性格。

裕福ではないものの、4人姉妹と両親が寄り添って暮らす温かな家族のありように、現代に生きる僕たちも何故だかほっとさせられる。4人姉妹のそれぞれのキャラクターが生き生きと描かれており、やさしく聡明な母親の生き方も彼女達に影響を与えている。

主人公のジョーをはじめ少女たちは、成長していく過程で、常に選択肢の前で迷い続けている。

たとえば、お金を取るか、愛を取るか。

彼女たちの迷いは、何百年かたった僕たちの人生においても、同じように目の前に立ち上がってくる。

グレタ・ガーウィグによる、新しい解釈の若草物語。ぜひ、劇場で楽しんで欲しい作品。

⭐️ ストーリー・オブ・マイ・ライフ わたしの若草物語https://www.storyofmylife.jp/sp/

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