アイ・アム・マイケル


マイケル・グラッツェというアメリカのLGBTアクティビストの実話に基づいた映画ということで、Kと二人楽しみに観たのだけど、まず感想から言って、辛くなるばかりの酷い映画だった。

このブログでは、基本的に好きな映画のことしか書かないようにしているのだけど、今回に限り酷い映画であるが書き留めて置こうと思う。

ジェームズ・フランコ扮するマイケルは、その昔一世風靡したアメリカのゲイマガジンXYマガジンの編集に携わり、SNS上でも影響力のある存在になっている。

マイケルには年上で安定しているパートナーがいて、彼との関係を続けていくために3Pなどもやりながら暮らしている。

保守的な環境であったり、宗教上周りから拒絶されている若者や、いじめや差別、自傷行為や自殺問題などを考えているうちに、自らの育った環境や、亡くなった両親との関係が揺らぎはじめる。

パニック障害になり自分の死を意識しはじめた時に聖書に出会い、自分自身の性的指向をだんだんと拒絶しはじめ、キリスト教徒隣、異性愛者に改心しようとするという話。

今まで周りにいた全ての関係性を絶って、自分の性的指向を変えようともがく姿がとても可哀想に思えた。

この映画が教えてくれることは、性的指向は、やはり自分の意志では変えることができなかったのだということと、恐ろしいまでのホモ・フォビアだ。

これほどのアクティビストでさえも、自からの性的指向を受け入れることは難しいものなのだ。

⭐️アイ・アム・マイケルhttps://www.netflix.com/jp/title/80161640

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