肌。

夜、ベッドで二人で眠っていると、
Kがふと、僕の手を探して握ってきたり、
足の裏で僕の足を探してくっつけてくることがある。

それは僕がちゃんとそばにいるのを確かめるようで、
昔僕が飼っていた大きな犬と一緒に寝ていた時を思い出す。

僕はふと目覚めた時に、
向こうを向いて寝ているKのお腹のあたりを触ったり、
出ている背中を触ったりして遊ぶ時がある。
Kはよく眠っているので起きないのだけど、
肌を触りながら、すべすべだなあと感心するのだ。

僕たちは、肌を触ると安心するのだろう。
この広い世界において、
自分がたった一人ではないと思えるのだ。

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