リモート・ワークの毎日。

新型コロナウイルスが流行しはじめてから、僕の会社はすぐにリモート・ワークになった。

今まで在宅勤務というものを全くしたことのなかった僕は、テレカン(電話などによる会議)も恥ずかしく、言いたいことが言いづらいし、やはり人と面と向かってコミュニケーションをとることの大切さを感じるばかりだった。

そんなある日、いつものように僕が朝ご飯を作っていると、味噌汁が温まったので一旦ガスの火を消して、ついでに換気扇も消して他の料理を進めていたら、Kがシャワーを浴びてから着替えてキッチンに来て、消えていた換気扇をつけた。

僕「あ、換気扇、今消したところ」

何気なく言った僕の一言がきつく感じたのか、Kがすかさず僕に言った。

K「仕事のストレス溜まっているからって、Kちゃんにあたんないで!」

どうやら、会社に行かず家で悶々とパソコンばかりみている生活に、僕はストレスを溜め込んでいたみたい。

それにしても、仕事の合間に見るニュースは、明るい兆しが感じられず、コロナウイルスの不安を煽るようなものばかりではないか。

それから僕はほとんど毎日、朝早く空いているバスに乗って渋谷に行き、渋谷から家まで散歩をしながらてくてくと歩いて帰ってくることにした。

身体を動かしていなかったのも、ストレスの原因だったのかもしれない。

明治通りから、学生の頃から歩き慣れたキャットストリートを通り、裏原宿を抜けながら我が家までの道のりは、ほとんど人気もなく、町中とは思えないほど空気が澄んでいて気持ちがいい。

途中、小さな桜の木に、メジロのカップルが遊びにきているのを見かけたり、普段はあまりみないような美しい朝の雲を眺めたりして歩いた。

今は必要以上に不安にならずに、新型コロナウイルスで体験した様々な思いを忘れずに、これからの毎日に活かしていけばいいのだ。

“リモート・ワークの毎日。” への2件の返信

  1. 報道の仕方にも問題があると思います❗何処どこで感染者が何名出ました❗なんて、報道する必要があるのでしょうか❓
    トイレットペーパーが空になっている映像もテレビで映すと煽ることになりますからね。
    ちょっとした一言で、喧嘩になることがありますね。でも、それ以上に悪化しなくて良かったです😳どちらかが冷静になっていれば問題無いですね❗

  2. 何首烏さん。

    ありがとうございます。

    僕も、どうしてもニュースで取り上げられる毎日のウィルス患者数に注意が行ってしまい、焦りを感じています。
    今回の新型コロナウィルスによる世界的な非常事態では、マスコミの煽りが暴力的にさえ思えますね。
    それに加えて、SNSやネット上の情報の真偽がより分かりづらくなって来ていて、偽の情報が拡散されて、それに踊らされる人たちも後をたちません。
    国も、今までになかった出来事に、ハッキリとした政策を打ち出せず、世の中に不安は増殖するばかり。
    一刻も早い事態の沈静化を願うばかりです。

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