リネンのふきん。

Kが突然僕の名前を読んで言うのだ。
K「ただしくん・・・あの・・・このタオル、もう捨ててもいい?」
僕「え?何で捨てるの?まだどこも破れてないじゃん」
K「このシミが落ちなくて・・・」
僕「漂白剤使ってみた?」
K「使ったけど、黒ずんだシミが落ちないの・・・」
僕「じゃあ、捨てれば。もう15年くらい使ってるかもね」
K「Kちゃん、このシミ見てたら悲しくなってきちゃった」
僕「かわいそう・・・僕は全然気にもしてなかった・・・」
リネンのふきんは、台布巾ではなくて、漆などの食器を洗った後に拭き取る用に使っている。それ以外だと、キッチンで手を拭く時に使っているのだけど、リネンの性質上、濡れてもすぐに乾くので気持ちがいいのだ。
そのリネンに、長い間にできてしまった黒ずみがあったみたいで(僕は全く気にもとめてなかった)、Kはこれがずっと気になっていたようなのだ。
僕は、とても大雑把な性格なので、ざっくりと清潔であればいいのだけど、Kは検査技師という仕事柄か、布のシミや糸のほつれ、布の擦り切れなんかが気になって仕方がないみたい。
これ以外にも、ソファのカバーの擦り切れを時々指摘されるのだけど、これに関しては作り替えるとお金がかなりかかるので、ぐっと我慢している様子。
こういう小さな違いに出会うたびに、神経質な女の子みたいでかわいいなあ・・・と思うのだ。
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