「飛行機に間に合わないかもしれない…」

新宿バスタから、リムジンバスに乗って羽田空港へは、普通45分。空いていたら30分強で行くこともある。
ただ、今まで混んでいて45分かかったこともある。それを見越して夕方にバスに乗り、45分かかったとしても、出発の45分前に着くように乗ったのだ。
高速に入るまでに渋滞で25分。トンネルに入るとどんどん雲行きが怪しくなり、少しずつしか動かなくなった。
僕「まさか、そんなにかかることはないよね…時刻表は、45分だもんね」
K「そんなに焦っても、遅くなったのは、誰のせいでもないよ。どうすることもできないよ」
僕「もしかしたら、20分前も間に合わないかも…」
K「ただしくん、もうスマホ見ないで。見ても何も変わらないよ」
僕「チケット、買い直しかな…
ふたりで7万円くらいだね…」
K「もう福岡行かなくてもいいよ。東京にいよう」
僕「えええ!やだやだ。せっかくお店も予約してあるのに…」
K「ただしくん、こんなに手に汗かいてるよ!」
羽田空港に着いた時には、出発の10分前を切っていた。なんと、予定より35分以上の遅刻。
走ってチェックインしようとすると、20分前を切った航空券は、入れませんとのこと。
リムジンバスの遅延の証明書も取らずに突っ走って来たので、もはやチケットを買いなおさないといけないと思いANAカウンターに行くと、同じバスに乗っていた人たちが僕の後に続いた。
カウンターでバスの遅延の旨を伝えると…
ANA「遅延の証明書はお持ちですか?」
僕「いや、慌てて走って来たのでもらわなかったんです…でも、この後のあの白い帽子の女性まで、みんなあのバスの乗客です」
ANA「わかりました。それでは空いている便に振り替えましょう」
僕「えええええ?
振り替えていただけるんですか?」
ANA「センターの席になりますが、後20分を切っているので急いでください」
「飛行機に乗り遅れるかもしれない」と、車の中で手に汗握る経験は、僕の人生でもこれを入れて3回しかない。
そして、もう二度とこんな経験はしたくないと、固く心に誓ったのだった。

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