シークレット・スーパースター

シンシア

お母さんがかわいかった。

大ヒットしたインド映画『きっと、うまくいく』の、アーミル・カーンの新作映画『シークレット・スーパースター』は、インド映画らしい人生盛りだくさんの作品だった。
あまり裕福ではない中流家庭のシンシアは高校生。両親とおばさんと小さな弟と5人暮らし。父親は厳格で、娘に対して特に厳しい。これは、インドの貧しい階級には当たり前のことのようだけど、明らかに女性差別や蔑視がはびこっているようだ。
そんな父親は、自分の奥さんにも同じように厳しく、家庭内暴力も頻繁に起こっている。
シンシアは6歳の時にお母さんに買ってもらったギターを弾き、歌を唄うことが大好きなのだけど、父親には娘にそんな趣味は許してもらえず、自分の身元を隠して、大好きな音楽を続けていく。
少女の成長を軸にして、家族のありようや人生を描いた今作は、ベタではあるけど演歌のような読後感があり見応えがある。僕は、父親像がかなり自分の父親と被るところがあり、ところどころ泣かされてしまった。
アジア的熱情の世界を感じる映画。
⭐️シークレット・スーパースターhttp://secret-superstar.com/

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