湯河原 清光園

湯河原の最も古い町中の川沿いにある

部屋からの眺め

部屋には日本画家の作品や調度品がある

ふと思い立って、Kの仕事の後、湯河原へ。
僕が子どもの頃は、夏といえば、熱海、来宮、湯河原、伊東、下田だった。(湯河原は、湯河原の中心を流れる川を境に神奈川県と静岡県に分かれる)
梅雨のジメジメがはじまる前に、伊豆の海が見たくて湯河原に来た。
宿泊は、高い温泉旅館ではなく、そうかと言って安いホテルも気が進まず、ちょっと変わったところがいいと思い、『井上 馨』の別邸に泊まることにした。
井上馨とは、伊藤博文内閣で、外務卿、外務大臣、農商務大臣、内務大臣、大蔵大臣を歴任した人物。
舶来文化の導入に積極的だった人物で、別邸は明治時代後期に建てられた築100年を越える建物でありながら、欧米の建物のデザインを取り入れている。
宿としては、上下階に分かれた2組分の部屋しかなく、しかも襖はあれど鍵はない和室。現在の館の所有者が、働き盛りを過ぎて湯河原の空き家を思い立ち、宿に変えたのだった。
食事は、現在の所有者の奥さんなのかアルバイトなのか、おばあさんが作って用意してくれる。
僕たちは二階の部屋に泊まったのだけど、僕たち以外誰も上に来る人はなく、部屋には気持ちのいい山からの風が通り、そばを流れる風の音と時折鳥のさえずりが聞こえるだけで、夜はとても静かだった。
山がそばにあり、美しい川が流れている。そんなところでいつか暮らしたいと思ったのだった。
⭐️湯河原 清光園http://seikouen-yugawara.com/iphone-index.html
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