新宿ダイアログ

ダイアログ2階からの眺め

先週末にオープンした『新宿ダイアログ』の夜の店長は、『瞬ちゃん』といって、トランスジェンダーの女の子で背がとても高い。
瞬ちゃんに出会ったのは、東京レインボープライドがまだ2年目になる頃、東京レインボーウイークといういわゆるレインボーウイーク週間が出来た時のこと。僕たちは、カミングアウト写真を撮ることを決めて、SNSなどで友人たちに声をかけて集まって来た人の中に瞬ちゃんがいたのだった。
その当時の瞬ちゃんは物凄く圧が強く、いきなりメールが来たりしてちょっと焦ったのを覚えている。
みんなで、「どういう店にしようか?」なんて話していた時に、瞬ちゃんがいきなり、「わたしは、笑わせるお店はどこにもあると思うので、泣けるお店を作りたいと思って…」と言ったのだった。
それを聞いて、お店でお客さんが泣いているところを想像して僕はちょっと笑ってしまったのだけど、きっとそれだけ「真剣に心の奥底を話せる場所を作りたい」と思っていたのかもしれない。
2日目にワインが開けられなくて手こずっていたところ、たまたま来ていたお客さんにワインを開けてもらったという話を聞いて、笑ってしまった。
3日目の夜に、まだ決まっていないおつまみをどうしようかと、他店の友人シェフを呼んでカウンターの中で相談していたところ、瞬ちゃんはカウンターの外でお客さんとおしゃべりしながら、僕たちが出すおつまみをお客さんと一緒になって楽しそうにバリバリ食べていて、そのほんわかとした雰囲気にほのぼのとした。
そんな瞬ちゃんがいる『新宿ダイアログ』、これからどんなお店になってゆくのか、楽しみにしている。
⭐️新宿ダイアログhttps://m.facebook.com/shinjukudialogue/

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