消えてゆくお花屋さん。

下からみるとこんな感じ。変わった花。

町の本屋さんがどんどんなくなっていっている・・・。
本なんて直接見なくても、今やアマゾンやネットで簡単に買える時代。しょうがないといえばしょうがないのかもしれないけど、自分の知らない分野の本や今まで気にも留めなかった本に、本屋さんで偶然出会うことを楽しんでいた頃が懐かしく思える。
そして、『お花屋さん』も、町からどんどん姿を消していっているように感じるのは僕だけだろうか?今では青山フラワーマーケットのようなチェーン店を時々見かけるくらいになってしまった。
本屋さんもお花屋さんも消えてゆくなんて、なんだか戦争が始まる前のような気がする・・・。お花は、生活の中では必需品ではないしなくても困らないもの。でも、花のない生活はちょっと寂しいと思うのです。
新宿2丁目の仲通りに入る手前の左側にあるお花屋さんは、僕がちょくちょく覗くお花屋さん。昔はご夫婦でやってらしたけど、いつの頃から店の経営が変わったのか、今では比較的若いスタッフが働いている。
お洒落な花はほとんど売っていないのだけど、お正月用の南天や門松なんかはここが一番手頃でいいものが置いてある。
先日この花屋さんの前を通りかかったら、シクラメンが2つポツンと置いてあって、ふと値段を見るとひとつ300円!シクラメンの時期はもう過ぎ去っているためか、それにしても安すぎる。
「年末に入ってたんですけど、下を向いて咲く品種だからか売れ残ってしまって・・・」
僕はその2つのシクラメンを300円✖️2で600円で買って、たいせつに家に持って帰った。
このシクラメン、近くでお水をあげる時に気づいたのだけど、仄かに香りがする品種だった。それに、少し高めの場所に置くと、下を俯いて咲く花がそれはそれで健気でかわいいのだ。
思いがけずラッキーな買い物をしたと思って、水をあげるたびにKに話しかける。
「このシクラメン、いくらだったか知ってる?」
何度も聞いているKは、毎回「安かったね」と、半ば強制的に言わされている。

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