千鳥ヶ淵の桜。

桜が盛りを過ぎようとしているのを感じ、どうしても今見に行かないと…と思い、仕事を早めに切り上げて、Kとふたり千鳥ヶ淵に向かった。
昨年夜桜を見に訪れた時には、あまりの人の多さで疲れてしまい、あまり桜も楽しめなかったのだけど、夕方の千鳥ヶ淵は、僕が小学、中学、高校生の時に毎年来ていた頃に見ていたような、豪華な桜が咲き誇っていた。
東京にはさまざまな桜の名所があるけど、僕の中では千鳥ヶ淵の桜が一番美しいと思う。
水があってお濠があること、下に向かって伸びてゆく絢爛豪華な桜は、日本の城とよく似合うものだ。
Kは、人ばかり見ていて桜なんかあまり興味もなさそうだけど、空いていた岩に腰を下ろすと、待っていたようにハンバーガーにむしゃぶりついた。
Kの楽しそうな顔を見ながら、また来年もこうして同じように、桜をふたりで見に来たいと思ったのだ。

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