いつだって、変われる。

大人になってから思い出す限り、お酒を飲まなかった日がない。
実際には、社会人になって2週間入院した間はお酒を飲まなかったし、それ以外にも仕事で徹夜してそのままプレゼンなどの時には飲んでいなかった。
でも、それ以外はどんなに朝起きた時に二日酔いだろうと、夜になれば当たり前のようにお酒を飲んで生きてきた。
今思うとそれは、すべて父親から受け継いだ習慣であり、幼い時から『酒を飲むのが男。酒に強いのが男』というイメージが頭の中に刷り込まれていたからだと思う。
毎日のように二丁目でお酒を飲んでいた時に思っていたことは、「お酒を飲まずに、どうやったら酒場に居られるのだろう?」ということだった。周りがお酒を飲んでいるのに、お酒を飲まずに二丁目のバーにいることは、僕にはとても出来そうになかった。
実は今、2週間という僕にとっては信じられないような長期間において、お酒を飲めない状態にある。(身体が悪い訳ではないのでご心配いりません)
あと数日でお酒を飲めない期間が終わるのだけど最初は、「2週間お酒を飲まないなんて絶対無理…」と思いながらも、Kも一緒にお酒を断ってくれているので、意外にも断酒を続けることに成功している。
断酒を続けるコツは、食事の時にもお酒を飲みたくなるような店には行かないことなのだ。(これが結構難しくて、飲食店はお酒代が店の売り上げに直結するため、手を替え品を替えお酒が飲みたくなるようなメニューや広告に溢れている)
今改めて思うことは、『人間、いつだって変われる』ということ。
お酒を飲むのが当たり前だと信じて疑うこともなかった僕でさえも、お酒を飲まなくても普通に生きていけるということを知ったのだ。
30年くらい当たり前に思っていたことも、それは勝手に自分が信じて作り上げていた常識であるだけだった。
今度の火曜日に、久しぶりに口にするお酒を何にしようかと考えを巡らせながら、今から心待ちにしている。

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