見守ってくれている人。

コスタリカから帰って来て東京の寒さにすぐに慣れることが出来ず、ちょっと寒気を感じて僕が体調を崩してしまった日があった。
そんな日はKが僕を気遣ってくれて、朝ご飯を僕に作らせないようにとパンを買いに行ったり、洗濯をしてゴミを出したりしてくれて、会社に行ってもLINEで何度か心配しているメッセージが入った。
しばらくして昨日は、昼間にKとLINEでやり取りしていて、晩ご飯は何がいいかと聞くと、「しゃぶしゃぶかな」と言われ、帰り道にスーパーで牛肉と野菜を買い、家で出汁を取り、慌てて野菜も切り晩ご飯の準備をすべて整えて待っていたのだ。
するとKからLINEが入り、「今から帰るけど頭が痛い・・・」とのこと。
帰って来たKは、そのままソファに倒れ込むように横になり、ブランケットをかぶって眠ってしまった。
僕は心配しながらも、「お腹すいたなあ・・・」などと思いながら9時になる頃、Kがやっと目覚めて、「ちょっと食べてみる・・・」と言うのでふたりでしゃぶしゃぶを食べはじめたのだけど、案の定すぐに食べられなくなってしまった。
シャワーを浴びて、「ただしくん、ごめんね」と言ってそのまま寝室のベッドで眠りに入り、僕は僕で、ひとりでしゃぶしゃぶを食べる気にもなれず、早々に片付けて、少し仕事をしてからベッドに滑り込んだ。
そして朝目覚めると、頭の痛みもなくなっていたKは、朝から元気でほっとしたのだった。
ふたりで毎日を過ごしていると、いつだってふたりが元気でいられるわけではなく、時々どちらかが頭が痛かったり、風邪をひいてしまったり、疲れてしまったり、体調や精神的に優れない日も普通にやってくる。
幸いなことに、僕たちはそういう日がお互いにずれることが多いようで、元気な方が弱っている方を思いやりつつ、こうして毎日をなんとか過ごしていける。
こうして文章にしてしまうと当たり前のことのように思えてしまうのだけど、いつもそばで家族が見守ってくれているということは、信じられないくらいありがたいことだと、改めて思ったのだ。

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