ONSENオーベルジュPROVENCE

アクアパッツァ

アワビのグラタン

伊勢エビ

ここ3年くらい毎年のことだけど、暦が変わる節分の前までに伊勢に行くことにしている。
夕方の新幹線で名古屋に向かい、名古屋で晩ごはんを食べて宿泊をして、翌朝近鉄で伊勢神宮に向かい参拝をして、そのついでにレンタカーを借りてドライブをし、志摩に一泊するのがお決まりのコースになっている。
志摩は2年前にサミットが行われたけど、周りにレストランもあまりないことから、宿泊先で晩ごはんを食べることになる。
昔はじめて志摩に行った時は、有名な『志摩観光ホテル』に泊まり、アワビや伊勢エビを食べたのだけど、当時の恋人と僕はふたりともそれらの料理をそんなに美味しいと思わなかったのを覚えている。
ホテルは素晴らしかったけど、なんというか、想像していた味の域を越えなかったのだ。
それ以来、志摩に行く時は、毎回行ったことのない新しいホテルを選ぶところからはじまる。毎回ホテル選びが成功することはなく、昨年のホテルは酷い食事だったのだけど、そんな旅行の失敗もひとつの醍醐味だと思うようにしている。
今回、久しぶりに『志摩観光ホテル』にしようかと直前まで迷ったあげく、結局『ONSENオーベルジュPROVENCE』というレストランがやっているような宿泊施設に泊まることにした。
海はまだ少し遠く、線路のすぐそばに見つかったオーベルジュの建物は、一見すると「あああ、失敗だったかも・・・」と思わせるような作りで不安を覚えたのだけど、部屋はこざっぱりとしていて浴場も清潔でそんなに悪くないことがわかった。部屋からは少し遠くに海が見える。
そして何よりも食事が思いのほかよかったのだ。
よかったと言っても、高級フレンチのような豪華なものではなく、地元の食材に拘り抜いたシェフの心配りを感じられるお料理。海老や魚が入ったアクアパッツァや伊勢エビやアワビも、豪華ではなくカジュアルに料理してある感じ。
何よりも素晴らしかったのは、朝ごはん。こんなに素晴らしい朝ごはんは今まで食べたこともないくらい、お客さんに対する細やかな愛情で満ちていたのだ。
自家製のヨーグルトや、地元の新鮮な卵、パンも自家製だし、地元の野菜がふんだんに使われていたり、カレーも野菜と香辛料で丁寧に作られている。
週末のためか全館満室だったようだけど、どのお客さんも朝ごはんに圧倒されているのがわかった。フランスのオーベルジュという名前をあえて語っている宿の思いは、しっかりとみんなに届いているようだった。
⭐️ONSENオーベルジュPROVENCEhttp://www.kashikojima.com/provence/
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