正月三日は、母の家に。

母には、あらかじめ特別なご馳走は何もいらないからと電話で伝えていたのだけど、家に着くと僕が好きなグラタンやポテトサラダ、唐揚げが盛りだくさんに並んでいた。
今年77歳になる母は、まだまだ元気に見えるけど、先日ウオーキングで脚を傷めたと言っていた。
再婚したお義父さんは80歳。日本酒を買って僕に飲ませようと、僕が来るのを同じように楽しみにしてくれていた。
僕たちが話すことは、僕の兄の子どもたちのこと。三男の頭に腫瘍が出来ていることがわかり、母も父も心配ばかりしていた。
母が住む千葉のお雑煮は、味噌汁でお餅と里芋が入っている。その味噌汁にこれでもかというくらい、鰹節と青海苔と海苔をふりかけのようにかけて食べるのだ。
帰り道、バス停まで送ってくれる母の、背が縮んで小さくなって来ている姿を見ながら、息子として母にはもうこれ以上心配はかけさせたくないと心に誓った。
家に帰るとKが、ソファに横になりテレビを見ていた。
ほんの数時間離れていただけなのに、帰ってきて犬のようにじゃれ合ったのだった。

ダンケルク

2017年に話題になったクリストファー・ノーラン監督のダンケルクを、なんとなく見逃していて、いつか劇場でやっていたら観たいと思っていたら、目黒シネマでやるというので、新年初の映画はダンケルク。
始まるやいなや、この映画に引き込まれたのは、単なる戦争映画ではなく、極めて個人的な視点で描かれた映像だったから。
ほとんどセリフがなく進んでゆく進行は、映像を見ているだけで次々と想像が掻き立てられる。
フランスの北端の町ダンケルクに取り残された英仏軍40万人の兵士たちを、なんとか救出しようと国と民間が必死になって繰り広げた史実を元に作られている。
海の映像、空の映像、民間のクルーザーの映像、3つの映像が淡々と進んでいき、やがて交響曲のように混じり合っていく様は見事としか言えない。
映像と音響、音楽が本当に素晴らしく、監督の力量に圧倒された。
⭐️ダンケルク
http://wwws.warnerbros.co.jp/dunkirk/?utm_source=google&utm_medium=seach&utm_campaign=dunkirk&utm_term=A#home_entertainment

あけましてありがとうございます

夕方の5時に、近くに住んでいる妹のようなGカップルが家に来ると言うので、午後はおせち料理の最後の準備に追われていた。
鯛を昆布で締めて4時間くらいのいい状態で出せるようにして、鴨ロースの皮に切れ込みを入れて炙って切りそろえ、のしどりを切って、伊達巻を切って盛り付け、八幡巻も切って盛り付ける…
おせち料理の盛り付けは、汁物はお椀に入れて取りやすいように、汁気のないものは大皿に。
盛り付け出したらこれが意外と時間がかかり、菊の葉や南天の葉を乗せてやっとカタチになってきた。
Gカップルが到着して、長野の西之門で乾杯を。その後、佐賀の七田、菊姫へと流れていく。
途中、近くに住んでいるSがひとりで東京で過ごしていると聞いたので急遽呼び寄せ、やがてそこにFも加わって6人で賑やかなお正月になった。
家族や友人、仕事仲間、多くの人に支えられて、また新しい年を無事に迎えることが出来ました。
ありがとうございます。
本年もどうぞ、よろしくお願いいたします。