正月三日は、母の家に。

母には、あらかじめ特別なご馳走は何もいらないからと電話で伝えていたのだけど、家に着くと僕が好きなグラタンやポテトサラダ、唐揚げが盛りだくさんに並んでいた。
今年77歳になる母は、まだまだ元気に見えるけど、先日ウオーキングで脚を傷めたと言っていた。
再婚したお義父さんは80歳。日本酒を買って僕に飲ませようと、僕が来るのを同じように楽しみにしてくれていた。
僕たちが話すことは、僕の兄の子どもたちのこと。三男の頭に腫瘍が出来ていることがわかり、母も父も心配ばかりしていた。
母が住む千葉のお雑煮は、味噌汁でお餅と里芋が入っている。その味噌汁にこれでもかというくらい、鰹節と青海苔と海苔をふりかけのようにかけて食べるのだ。
帰り道、バス停まで送ってくれる母の、背が縮んで小さくなって来ている姿を見ながら、息子として母にはもうこれ以上心配はかけさせたくないと心に誓った。
家に帰るとKが、ソファに横になりテレビを見ていた。
ほんの数時間離れていただけなのに、帰ってきて犬のようにじゃれ合ったのだった。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です