KUBO 二本の弦の秘密

『Bridge』のMに、
「『コララインとボタンの魔女』スタジオライカの最新作だから、絶対好きだよ!」
と言われて、Kを引き連れて鼻息荒く新宿のバルト9へ。
始まるやいなや、物語の中に引きこまれ、願わくばこのままこの映画が終わらないで欲しい…と切望した。
監督と製作を務めるトラヴィス・ナイトは、黒澤明や宮崎駿の作品に多大な影響を受けたそうで、この作品は、日本に捧げられた羨望であり憧憬だった。
これだけCGの進んだ時代でありながら、ストップモーションで製作されたアニメーション。驚くことに、1週間に平均して3.31秒しか製作できないのだそうだ。
主人公や猿の表情1つとっても、なんとも味わい深く驚かされるのは、ストップモーションでしか出来ない表現なのかもしれない。
何千年に渡り語り継がれて来たような物語で仕立てられたこの作品は、昔よく見ていた『まんが日本昔ばなし』を思い出させる。
僕たちがもはや忘れかかっている日本独自の文化や習慣、繊細な感じ方を、外国人の製作スタッフによって目の前に突き出されたようで、なんだか日本人として恥ずかしくなる思いがした。
アカデミー賞の長編アニメーション作品賞と視覚効果賞ノミネート作品であり、この冬、絶対に見逃せない作品。
⭐︎KUBO 二本の弦の秘密http://gaga.ne.jp/kubo/#_04

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