バリ島旅行記vol.7(バリ人と観光客)

顔黒おばあちゃんと嫁

夕暮れに人が集まる浜辺

今日のマッチョ

今日は遠出をしない日と決めて、朝からスミニャックにあるマッサージ店へ。
バリ島に来る前には、友人たちからSPAを勧められていたのだけど、タイなんかで何度かやったことのあるスパって、なんだかソフトな感じなのと、顔に泥を塗ったりパックしたり、バスタオルを頭に巻くイメージじゃないですか?
ガイドブックを頼りにたどり着いたマッサージ店『SOOTHEhttps://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g469404-d6692263-Reviews-Soothe_Reflexology_Body_Care-Seminyak_Bali.html』が思いの外上手で、1時間で1000円というおったまげな安さなのである。明日も明後日も来たいと思ってしまった。
スミニャックは先日も書いた通り、白人たちがVILLAを借りたり買ったりして暮らし、隠れ家のように行っていた美味しいレストランやカフェ、素敵なショップが点在していたのだけど、それが少しずつ広まり、いつしか今のバリ島の最先端のお店が集まる地域になってしまったところ。
通りには観光客相手のショップが並び、『BINTANスーパー』なども、白人と日本人のような観光客にターゲットを絞った品揃えになっている。
今回の旅行でいつも考えさせられたのは、『白人(我々も含む旅行者)と、地元の人たちの生活の違い』のことだ。
素敵なレストランに行けば、「ここはオーストラリアか?アメリカか?」と思うほど、白人たちが我が物顔で集まっていて(その中に紛れてなぜか必ず日本人がいる)、バリ人なんて一人も見当たらないのだ。
バリ人と白人との間には、収入の差が100分の1。物価の違いが10分の1あると言われている。
あまりにも態度の大きい白人たちを見ていると、これはこれで、静かな植民地化を今でもしているのだなあ・・・と思わざるを得ない。もちろん我々日本人も、立派に同じことに加担しているわけなのだけど。
遠出をしない日の大半の時間を、僕たちは海の家でビールを飲みながら過ごしている。先日ここに書いた顔黒おばあちゃんと嫁のおばさんは、僕たちが現れるとうれしそうに近づいて来ては握手を求めて来るのだ。
おばあちゃん「調子はどう?」
僕「うん。楽しくやってるよ。
こないだはパラソルセットが2000円だったから、今日は1500円だね」
おばあちゃん「わかったわ。1500円にしてあげる」
また次の日に、
僕「昨日はパラソルが1500円だったけど、今日はいくらなの?」
おばちゃん「今日は1500円よ」
僕「おばあちゃんが昨日は、明日来たら1000円にしてくれるって言ってたよ」
おばちゃん「しょうがないわね。じゃあ1000円」
おばあちゃん「あんたたち、私の娘が向こうの通りで食べ物屋さんやってるから、今晩食べにおいでよ。ナシゴレンもミーゴレンもあるんだから。美味しいよ」
そんな風に、おばさんとおばあちゃんと毎日会話を交わしながら、僕たちはゆっくりと海に沈んでゆく夕陽を眺めている。
夕方になるとどこからか観光客が浜辺に集まって来る。海の家は音量を上げてムードを盛り上げている。やがて地元の子どもたちや、犬をたくさん連れたおじさん、真っ黒に日焼けしたおじいさんおばあさんなんかが集まって来る。
夕陽は、すべての人の心に温かい何かを残しながら、明滅しつつゆっくりと海へ沈んでゆく。
カテゴリーtrip

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です