菜菜かまど

きびなご

カンパチ

トビウオの揚げづけ

鹿児島の天文館にあるゲイバー『KEN’S BAR』のすぐ真裏の路地に、『菜菜かまど』はある。
鹿児島も5回目となると、大抵のめぼしいお店は行っているので、ちょっと目先を変えて人気店でなくてもよさそうなお店に行きたいと思い、『菜菜かまど』を訪れた。
新宿2丁目の千鳥街を思わせるふるい路地裏に、『菜菜かまど』はひっそりとあった。お店を開けると6人くらい座れるカウンターに、2階はお座敷があるようだ。
大将は60歳くらいだろうか?ほとんどお客をしゃべることもせず黙々とお料理を作っている。メニューはかなり絞ってあり、鹿児島の地のものを中心に魚料理がメインのようだ。お酒やお料理は、アルバイトの女の子が運んでくれる。
きびなご、たこの、カンパチの刺身をもらう。きびなごは目の前で手開きで開いてくれる。東京で食べるきびなごと違って全く臭みなどない。たこは包丁を細かく入れて、柔らかい触感を出している。カンパチは刺身も素晴らしいが、カマの塩焼きもとびきり美味しそう。(余談だが、カマと言う時に、他人事ではない感じがするのは僕だけだろうか?)
トビウオの揚げづけは、トビウオを擦って丸くしたものを、油で15分くらいかけて揚げたもの。さつま揚げの美味しさはこういう料理を食べるとよくわかるものだ。(ちなみに僕はふだんはさつま揚げ等の練り物は食べない)
たとえばひとりで鹿児島に来たとしても、こんなお店があったら百人力だろう。湯豆腐もあるし、雑炊も一人分から出してくれる。肴をつまんで最後に焼き鳥なんかもあるのだ。大将はあまりにも寡黙なので頑固者なのかと思ったけど、恐らくシャイなんだろうということが、お店で食事をしたらわかった。
また来たいと思える珍しい小料理屋さん。
⭐️菜菜かまど
099-225-7588
鹿児島県鹿児島市山之口町10-18
https://tabelog.com/kagoshima/A4601/A460101/46000772/

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