ファウンダー ハンバーガー帝国の秘密

世界一のファーストフードチェーン『マクドナルド』を築き上げた男の話。
マイケル・キートンが主演と知って、きっと面白いのだろうと思い観に行ったら、上映中どんどん引き込まれて行って最後までのめり込んでしまった。今年観た映画の中で10本の指に入るくらいよくできた映画。
54歳にしてミルクシェイクを作る機会を訪問販売しているしょぼいセールスマンをしていたレイ(マイケル・キートン)は、ある日、マックとデイックが経営するその時代にはなかった迅速で無駄のないシステムを作り上げたハンバーガーショップ『マクドナルド』に出会う。
レイは全米でのフランチャイズ化を夢見て、一念奮起して立ち上がる。これは、弱肉強食でなくては生きてゆけないアメリカン・ドリームを描いた作品。
映画としては息をつかせないほどよく出来ている。奥さん役のローラ・ダーンに至るまで素晴らしいキャスティングだと思う。
それにしても、「僕は、この主人公のようには生きられないなあ…」と思ってしまった。映画を観終わった後に残るなんとも言えない不味い食べ物を食べた後のような読後感はなんだろう……。
こんな生き方をしたら、いくら百万長者になったとしても、きっと僕の母も父も、僕のことを赦さないと思う。それよりなにより、僕自身が罪悪感に押し潰されて自殺してしまうに違いない。
これは、マクドナルドの創設者の話ではなく、マクドナルドを作った兄弟から、彼らが作り上げた技術や方法をすべて盗み取った上で大切なものを捨ててアメリカでのし上がって行った、品性下劣な男の話。
(映画自体は本当によく出来てるんです…汗)
⭐︎ファウンダー ハンバーガー帝国の秘密http://thefounder.jp/

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