フェリシテ・パルマンティエ

「一番好きなバラは何ですか?」
と聞かれたら、とても迷いながらいくつかの育てたことのあるバラの名前をあげる。
その中のひとつが、『フェリシテ・パルマンティエ』。
オールドローズの中でもアルバ系に属するフェリシテ・パルマンティエは、花の時期は他のバラに比べて少し遅いけれど、マットな美しい葉と、棘の多い奔放な枝の中に、貴族のドレスのように繊細で美しい花を咲かせる。
花はピンクから白に向かう美しいグラデーションで、このバラの魅力は何よりも爽やかな芳香にある。
何百年も前から姿形を変えずに愛されて来たオールドローズの魅力を今の時代にも伝える、まさにオールドローズの中のオールドローズのひとつだ。
メイデンズ・ブラッシュというバラともとても良く似ているけど、こんなオールドローズのバラがたわわに咲くお庭があったらいいだろうなあと、毎朝香りを嗅ぎながら夢見ている。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です