海人の藻塩。

本当に美味しい料理を突き詰めていくと、いかによい素材を使うかということと、いかに上質な調味料を使うかにいきつくと思う。大抵の料理は、基本の調味料さえきちんと美味しければ、それほど手をかけなくても美味しく出来上がるからだ。
それゆえに、基本の調味料には、多少高いお金を払っても十分その価値があると思っている。
僕の家の塩は、基本はゲランドなのだけど、例えばお肉を焼く時は岩塩を使って焼くのも美味しいと思っているし、その他にも旅行で訪れた土地の塩を買って帰るのが一つの楽しみになっている。おみやげに買って来た塩で料理をつくると、またその旅行を思い出すからだ。
万葉集の歌にも詠まれている藻塩は、瀬戸内海の上浦刈島で現在製塩されている。平安時代から製塩が盛んだったこの土地では、その後数千年昔の古墳時代の製塩土器が見つかったそうだ。その土器を使った製塩方法を現代に蘇らせた製塩されたのがこの藻塩。
食通の間ではかなり知られている塩なのだけど、藻を含んだ塩はまあるく、直接なめてもつんとしたしょっぱさがなく旨味を感じる。
生野菜や刺身、天ぷら、僕の好物のゆで卵なんかに、直接つけて食べると、口の中で自然な旨味が広がる。
★海人の藻塩http://www.moshio.co.jp
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