東京と地方の格差。

『OUT IN JAPAN』の大阪撮影のために夜から大阪入りをした。
先月、大阪での撮影が決まった後に、僕は一度大阪のゲイバーを何軒か訪れて、『OUT I N JAPAN』のパンフレットを置かせてもらっていたのだけど、その後数名の方から応募があり、撮影へと繋がったのだった。
今回僕は、あるゲイバーのマスターに、出てもらえないかと交渉をしていた。
そして、ひとりは出演してくれることになったのだけど、もう一人のマスターからは、やはりカミングアウトすることは難しいと聞いていたのだけど、撮影を前にもう一度直接そのバーに行ってお願いしてみることに。
マスター「いやあ、僕は堂山で店をやっていても、実家や親戚にはただの飲食店をやっているとしか言ってないんですよ。やっぱりゲイバーとは言えなくて…」
マスター「それに、甥っ子たちにはどうしても知られたくないんです…東京と大阪では、やっぱり状況が全然違うんですよ」
これは最近、LGBTの話題の中でも様々なところで耳にする言葉だ。
「東京のキラキラLGBTと地方のLGBTたちとの差が大き過ぎる」
今年のようにLGBTという言葉が、これほどこの国で話題に登ったのは、はじめてのことだろう。
勢いが強ければ強いほど、今までは目に見えにくかった問題も様々なところで表に浮き上がってきたように思える。
セクシュアルマイノリティーにとってより暮らしやすい世の中になるために、自分たちが出来ることを身近なところで少しずつ自らやっていくほかはないのだ。
カテゴリーLGBT

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