きっと、星のせいじゃない

16歳で亡くなった友人を題材に書き上げた『さよならを待つふたりのために』は、全米でベストセラーになった小説。映画『(500)日のサマー』を手がけたスコット・ノイスタッター&マイケル・H・ウェバーが脚色。
どこへ行くにも酸素ボンベが手放せない末期がんのヘイゼルは、ガン患者をサポートする会で、骨肉腫により右足の膝から下を切断したガスに出会う。
自分たちの時間が限られていることを知っているヘイゼルは、これ以上周りの人を巻き込み傷つけたくはないと思い、ガスとの距離を保とうとするが、やがてガスのまっすぐな気持ちに触れることによって少しずつ変わってゆく。
人間は、いずれいつか死ぬ時が来る。それはわかっていたとしても、この映画で描かれている16歳のふたりはあまりにも若すぎる。
残された時間を慈しむように愛し合う、ふたりの完璧なラブストーリー。
映画を観ている間、なぜか僕が心から好きだった恋人たちのことを考えた。
それぞれの恋人とともに過ごした時間は、きっと時間にして何時間何分何秒と測れるようなものだったけど、永遠とも思えるほど世界が輝いていた時間が確かにあった。
この映画は、そんな『永遠』を、なんとかフイルムに閉じ込めようとした映画。
★きっと、星のせいじゃないhttp://www.foxmovies-jp.com/kitto-hoshi/sp/

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