カナダからの手紙。(トロント編)

夜のフライトでトロントへ。
数年来の友人である台湾人のRと晩ごはん。Rは27歳。トロント大学を出て、今は銀行で働いている。昨年の4月には日本を訪れ、僕の家にしばらく滞在していた。
Rのオススメの『Distillery』へ。
昔はここで蒸留水でお酒が作られていたという歴史地区が、今はレストランやお店、シアター、ギャラリーに変貌を遂げている。
自家醸造のビールのテイスティングや、トロントの水で日本酒を作っている店もあり、小さな出店が沢山並んでいた。
トロントに住みはじめて10年になるRに、こちらにずっといて、寂しくなることはないのか?と聞いてみると、
R「時々台湾のご飯が懐かしくなることもあるけど、ここは何よりも自由だから、僕はトロントで生きることを選んでる」と答えた。家族にカミングアウトしているRは、さらなる自由を求めてトロントで暮らしているのだ。
今まで人種差別を感じたことはあるか?と聞いてみると、
R「正確に言うと、あったと思うけど、普通に暮らす中では、アメリカのような生きづらさは全くないよ」と答えが返ってきた。
大きなクリスマスツリーが備え付けられ、クリスマスの飾り付けや、ターキーなどが焼かれて売られている『Distillery』は、子どもたちが楽しそうにはしゃぎ、大人は幸せそうに歩いている。
ふと見ると、男同士のカップルが何組か手をつなぎ、肩を寄せ合いながら通りすぎてゆく。
色々な人種や、年齢や、セクシャリティの人々が、それぞれに幸せそうに過ごすクリスマスのトロントは、歩いているだけで心が温かくなる町です。
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