2周年目の台風。

先週の大阪で迎えた日曜日、僕たちはつきあい始めてから2周年の記念すべき日だったのだけど、台風の進路が気になり、最後の月曜日は早朝帰らないとならないかな…と話していた。そして、朝起きたらKの書き置きがあった。
「ただしくんには、もっとただしくんに合った人がいると思います」
ホテルの玄関に震えるKを送っていき、僕は一度部屋に戻ってチェックアウトした後、慌ててタクシーで新大阪に行くと、出発前のKを見送ることが出来た。
涙を浮かべたKの顔を見ながら、西へ向かう新幹線のドアが閉まり、なんとも言えぬ気持ちのまま僕も東へ向かう新幹線に飛び乗った…
大阪初日はアメリカ人の友人たちが12時に到着するので、僕がお好み焼き屋をいくつかあたり、予約がどこも出来なかったので早めに店に行き、彼らが来そうなタイミングで並び、なんとかランチを食べた。
Kは夜勤明けで、13時過ぎに大阪に到着。パレードが14時からだったので、ホテルにチェックインするや否や、タクシーでパレード会場へ。Kは、何も食べぬままパレードを歩き、終わった頃に小さな声で僕に、「お腹すいた…」と言った。
慌てて大阪に戻り、二人で明石焼を食べたのだけど、その後も夜のレストランや飲み屋なんかでも、アメリカ人の友人たちにかかりきりで、Kのことを十分に思いはかってあげることが出来なかったのだ。
東京と九州で離れて暮らす僕たちは、ほぼ一ヶ月に一度しか会うことができない。そんな限られた時間の中で、一生懸命お互いに努力をしてやっと2年を迎えけることが出来たのだ。
男同士でつきあっていると言っても、僕たちふたりの関係を保証するものは、実は何もない。お互いのことを信じ続ける以外にないのだ。
「愛されている」「たいせつにされている」という気持ちは目には見えないけれども、離れて暮らすふたりにとって、とても重要なことだ。
Kは、今回の旅行で僕にたいせつにされていないと感じてしまったのかもしれない。(僕に余裕がなくて、疲れてしまっていただけなのだけど…)
その後日にちが経って、ゆっくりと誤解もとけて、Kにまた笑顔が戻った。(ホッ)
人と人が関係を続けていくことは、とても難しいことだ。2年を経た今でも、いつもまた、新しい波がふたりの前に立ちはだかる。
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