大塚隆史 レトロスペクティブ

僕の大学(多摩美)の先輩であり、僕のお母さんであり、タックス・ノットのマスターであるタックさんの個展が、『irodori』の上の『MoCA』で始まり、オープニングパーティーに顔を出した。
今回は、アーティストであるタックの今までの作品を、時代を追って様々に集めた回顧展でもあり、タックの半生を現しているような個展となった。
タックはとても頭のいい人だ。それでいて、自分の表現したいという欲望が湧いた時には、恐れずにまっすぐに表現へと向かってゆく。その時代その時代ごとにタックが関心を持ち、表現しようとしてきたものは違っているし、ひとつひとつの作品にきちんと理由があるのがわかる。
特に圧巻なのは、入り口と2階の壁を飾る立体のオブジェたちだろう。タックの作品を置いただけで、その場所がとたんに不思議なファンタジーの世界に変わっているのだ。
平面のペインティングから、写真とペイントを組み合わせたもの、半立体、立体、繊維を複雑に編み込んだもの、芝居、陰毛を箱に閉じ込めたもの・・・文字ではとても説明することができないので、6週間ある会期中に、ぜひ脚を運んでいただきたい。
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カテゴリーart

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