不安や、心配な時には。

先日食事をした友人が、とてもやつれて見えたので、どうしたのかと尋ねたところ、「皮膚の荒れが酷くなる一方で、これはひょっとしたら別の病気ではないかと心配になって、暫くそのことが頭から離れなくて夜も眠れなかったんだ・・・」と言う。
「病院に行って詳しく検査をした方がいいんじゃない?」と言う僕に、「うん。実は、あまりにも心配になって、HIVの検査もお願いしたの。先生はただのアトピーだから心配はないと言うのだけど、もうなんだか恐ろしくなっちゃって・・・」
何が原因であれ、まずは不安になっているその元凶をつきとめて、きちんと正体を見ることをしなければ、不安は姿が見えないままだと巨大化するばかりだ。
先ほどその友人から電話が入った。「大丈夫だった。心配かけてごめんね。」
電話の向こうの声は明るいけど、ちょっと涙ぐんでいるようだった。
一人でずっと心配を募らせていたに違いない。「よかったね。これで正体が分かって安心だね。これからは、アトピーときちんと向き合って戦っていけるね」
一人暮らしが多いこともあるのだろうけど、セクシャリティを隠して生きている僕たちは、本当に不安だったり恐怖に陥っている時に、周りにその問題を相談できない人が多いように思う。
パートナーがいればまだしも、親や兄弟に、特にセクシャリティに関わる問題を相談することは難しいのだろう。
それでもよく自分の身の周りを見回してみると、友人や少し年上の知人なんかがいないだろうか?
年上の人は、自分よりも長く生きている分だけ様々な経験をしてきているし、その人がわからなくても、その問題に繋がる術や人脈を知っていたりする。
酒場に行けば話を聞いてくれる人がいるかもしれないし、探せばきっとコミュニティだってあると思う。
不安や心配が重なって、自分では抱えきれないくらい大きくなる前に、思いきって自分の周りにいる人に相談してみるといい。
僕自身も周りの友人たちにとって、いつでも相談されるような人でいられるようにと思う。
カテゴリーgay

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