ALL IS LOST

たった一人で、スマトラ海峡沖で遭難した男のサバイバル映画。全く期待しないで観に行ったら、とてもよく出来た映画だった。タイトルの通り、すべてを失った時に、人間はいったいどうするのだろうか…
観ているうちにいつの間にか遭難した男と一体となって広い海原を漂うことになる。
そして、もうダメかもしれないと思う。何度も。何度も…。
この映画は、安易にメッセージを押しつけて来ない。
何か伝えたいことがあるとしたら、観た人にしかわからない何かだ。そしてそれは、観た人によって答えは違うのかもしれない。
僕は、震災に遭った人々のことを想像した。そして、自分のこれから先の人生のことを考えた。
76歳というロバート・レッドフォードは、意を決してこの役に臨んだことだろう。ほとんど全くセリフはないし、登場人物もロバート・レッドフォード以外誰もいない。
若い頃のロバート・レッドフォードは、ブラピに似ている。若い頃は絶世の美男子ともてはやされた俳優だ。
俳優でも活躍したけれども、監督としても優れた作品を遺しながら、今は76歳のシワシワに年老いた顔をさらし今作でも奮闘している。
入れるか入れないかで評価が分かれる映画だと思うけど、僕はすっかり入り込んで、誰もいない大海原をひとりで彷徨った。
★ALL IS LOST http://allislost.jp/intro.html

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