グロリアの青春

58歳のグロリアは、12年前に離婚をして、今は自立してきちんと仕事をこなしながら子どもたちにたまに会ったり、独身の人々が集まるパーティーに時々顔を出したりしている。そんなある日、パーティーでロドルフォという男性と出会い、ふたりはつきあうことになる…
ある年齢にさしかかり、『自分の人生はこんなものか…』と半ば諦めた気持ちになったり、『いや、いや、私の人生、こんなものじやないわ、まだまだこれからよ!』ともう一度、なんとか人生にしがみつこうとする女性の生き様を、とてもうまく映画にしていると思う。
もしかしたらこの映画は、若い人には、ちょっと微妙に気持ち悪い映画に映るかもしれない。それは、いい年をしたおばさんとおじさんが、生々しく性を求めたり、自分の人生をもがきながら模索しているさまを見せつけられるから…
それでも年をとり、40歳を越えてくるとしみじみとわかるはずだ。
いつまでも大人になどなれない自分…
時々感じる言いようのない寂寥感と孤独感…
俳優たちの素晴らしい演技が、晩年にさしかかる世代の見事なリアリティを表現している。
チリでも、こんなに素晴らしい映画が作られているんですね。
★グロリアの青春http://gloria-movie.com/

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