メイジーの瞳

『キッズ・オールライト』の制作スタッフによる映画『メイジーの瞳』は、両親の離婚を見つめる子どもの目線で作られた温かい映画だった。
ジュリアン・ムーア扮するロックミュージシャンのエキセントリックな母親と、仕事で出張ばかりしている父親のやりとりを、小さなメイジーはつぶさに見ているのがわかる。
こういう設定で作られた映画は今までもあったと思うけど、今回の『メイジーの瞳』が素晴らしいのは、この映画は、「小さなメイジーがかわいそう・・・」などというお涙ちょうだいストーリーではなくて、両親のそれぞれの言い訳や行動を見ているうちに、大人たちがいかに自分勝手で子どもじみているかということを思い知らされるところだろう。
少女と、血のつながりの全くない両親のそれぞれのパートナーとのふれあいが新鮮で美しい。離婚や核家族化が進む現代の家庭において、家族とは何か?という疑問をまっすぐに投げかけてくる秀作。
☆メイジーの瞳http://maisie.gaga.ne.jp/

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