バックコーラスの歌姫たち

久しぶりに素晴らしいドキュメンタリー映画を観た。ルシネマでやっている『バックコーラスの歌姫たち』。
いつも主役の影になり、支え続けて来たバックコーラスという存在にあえて光を当てて、その努力と苦悩を余すところなく伝えようと試みた映画だ。
ブルース・スプリングスティーン、スティング、スティービー・ワンダー、ミック・ジャガー、ベッド・ミドラー、パティ・オースティン…一流のミュージシャンたちのバックコーラスへの思いも彼女たちの揺るぎない力を語っている。
バックではなく表舞台を目指そうとした者、バックコーラスを諦めて、別の道を歩み出す者、プロデューサに騙されて、逃げるように去る者…
それぞれに光を当てて、彼女たちが選び取って来た人生が浮かび上がる。
それは、全身に光を浴びるような主役の人生ではないのかもしれないけれども、確かに生きてきた彼女たちなりの人生があったのだと知ることが出来る。
これほどのドキュメンタリーには、なかなか出会えないと思う素晴らしい出来映えだ。
★バックコーラスの歌姫たちhttp://center20.com/

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です