スマートサイジング You Can Buy Happines (and it’s Cheap)

彼らのタイニイハウス

流行の服を買ったら幸せになれるかもしれない・・・。
新しい車を手に入れたら幸せになれるかもしれない・・・。
広い家を手に入れたら幸せになれるかもしれない・・・。
経済の発展とともに、幸せな暮らしは、何かを手に入れることにより掴むことが出来ると信じて来た我々は気づきはじめた。モノを買うことでは幸せにはなれないということを。この本では、どこにでもいるようなアメリカ人の夫婦が、お金を消費し続ける毎日から抜け出して、自分にとって本当の幸せとは何かを見いだし、ダウンサイジングならぬスマートサイジングで生活を根本から変えてゆく決意をする。
『本来必要もなければ使いもしないモノをそれでも持っていたかったのは、そのモノの中に自分のアイデンティティ、つまり「まわりからこう見られたい」という理想の自分を見出していたからだ。』
『基本的なニーズ以外、お金は私たちが本当に幸せになるために必要なものを何ひとつ与えてはくれないすなわち、家族、コミュニティ、健康、満足のいく仕事、芸術や自然などからの体験、他人への思いやり、目的意識、洞察力などは、どれもお金では買うことが出来ないのだ』スコット・ラッセル・サンダース
二人の暮らす家は、はじめは110平米、次に70平米、その次に40平米、最後には10平米というタイニイハウスになり、考えもしなかった幸福な生活を手に入れる。
『私があなたに言えるのは、”なぜ”とか”なんのために”などと考えず、ただ目の前のアイスクリームを、目の前にあるうちに楽しみなさいということだ』ソートン・ワイルダー
僕たちは今、目の前にあるアイスクリームを見ることも味わうこともなく、スマートフォンの中に没頭しているようだ。インターネットやスマートフォンのお陰で、今では物凄い情報量を手に入れることが出来るし、その便利さ故に、時間の過ごし方も昔とは全然変わって来てしまった。
本をじっくりと読んだり、友人や家族と同じ時間を共有して、きちんと向き合えているだろうか?今、目の前で起こっている季節の変化や、美しい瞬間をきちんと体験しているのだろうか・・・。
彼らの生活は、NEW YORK TIMESで紹介されるや否や、ニューヨーカーたちの注目を集めた。生活のダウンサイジングは実際には難しいかもしれないけれども、今の自分の生活のこと。そしてそれを支えている自分の価値観と、今一度向き合わざるをえなくなる良書。
★スマートサイジング(価値あるものを探す人生) タミー・ストローベル著
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