自分と違うものを、受け入れること。

週末、九州で『トーチソングトリロジー』を、KとふたりでDVDで鑑賞した。
僕はこの映画を、10回以上観ているのだけど、
観るたびに、よく出来ていると台詞に感心するし、
何度観ても泣いてしまう場面がある。
マシュー・ブロデリックが演じるアランと主人公は、
養子をもらえることになり、NYで新居に引っ越しをして
幸福な暮らしをはじめることになるのだけど、
アランは、ゲイを憎む人たちのホモフォビア (Homophobiaとは、同性愛、または同性愛者に対する恐怖感・嫌悪感・拒絶・偏見、または宗教的教義などに基づいて否定的な価値観を持つこと)によって、殺されてしまう。
主人公が、お母さんと一緒にお父さんのお墓参りに行くのだけど、
そのお墓には、亡くなったアランも眠っている。
主人公がアランに対してお祈りを捧げている時に、
母親は、自分の35年間連れ添った夫の死と、
お前の同性愛の恋人の死を一緒にしないでくれと言ってけんかになる・・・
このくだりは、歴史に残ると言ってもいい、母親とゲイの息子との、
それぞれの尊厳をかけた台詞の応酬だ。
この映画を観て、泣かないゲイはいないのではないだろうか。
世界では、同性婚などの権利が拡大する一方で、痛ましい事件が起きている。
ロシアで、同性愛者だと告白した23歳の男性が、知人らに暴行され死亡した。
ロシア正教会のキリル総主教は、同性愛は薬物依存や売春などと同様、
ロシアにとって最大の脅威の1つだとコメントしている。
大統領は、ロシアでは同性愛者に対する差別はないとしながらも、
「同性婚で子どもが生まれないことには疑いの余地はない」と述べ、
同性愛が国の人口にもたらす影響について懸念を示した。
自分と違うものを、認めること、受け入れることは難しい。
世界に戦争が絶えないのも、自分と違うものを受け入れることができないからだ。
地球上から、このような事件が、一刻も早く無くなることを願っているし、
我々にももっと、できることがあるのではないかと考えている。
※[モスクワ 13日 ロイター] ロシア南部のボルゴグラードで9日、同性愛者だと告白した男性が知人らに暴行され死亡した。被害者となった23歳の男性は、同性愛者だと告白した直後に、複数の知人から暴行を受けた。肛門にビール瓶をねじ込まれ、服に火を放たれ、最後は石で頭を殴られて絶命した。http://news.livedoor.com/article/detail/7673996/
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