熊本城。

昔、つきあっていた人が、お城マニアだったため、旅行をすると、お城に行くことが何度もあった。彼は歴史的な背景もすべて頭に入っているため、僕にそのお城に関する一部始終を説明してくれた。
僕はどちらかというと、お城にはあまり興味がなく、お城の形や色や庭や調度品や装飾が好きで、「ああ、きれい!」などと言っていた。
きっとふたりは、一緒にお城を見ていても、全く違うものを見ていたのだと思う。おまけに僕は、歴史が全然頭に入っていないため、何度説明を受けても、まるっきり忘れてしまっていることが多くて、時々彼をひどく落胆させた。
あれから何年も経った今、自分がお城がとても好きなことを発見した。
相変わらずお城の背景にある歴史は覚えられないけど、お城の佇まいや、美しさを見ているだけで、色々と想像を掻き立てられる。
誰かとともに生きるということは、自分だけで完結していた世界が、壊れ、修復され、拡がるということなのかもしれない。今、ともに生きているKは、お城を見ながら、どんな思いでいたのだろうか…

馬肉。

辛子蓮根

特選馬刺し

焼肉

熊本に到着しました。Kも大分から、新幹線で熊本に。
まずは有名な、「菅乃屋 銀座通り店 http://service.suganoya.com/info-ginzadori.php」に。
馬肉を出す店は、最近東京でも増えているけど、本場で食べるのは、初めて。思った以上に癖がなく、薬味を添えて、熊本独特の甘い醤油でサッパリと食べることが出来る。
珍しいという、馬の脊髄の天ぷらも、熱々がトロッと口の中で溶けた。
焼肉も、カルビ、はらみ、など、牛肉とは違ったまたサッパリとした美味しさだ。
カウンターを見ると、白髪の70歳は超えたお婆さんが、一人でもくもくと馬刺しを二人前くらい食べていた。
馬肉は、熊本県人にとって、とても身近な食材なのですね。