こころ

今日のように、まだ雪が道に残り、空気が冷蔵庫の中のように冷たく、薄陽もささない冬の日は、心も、息を殺すように静かになる。
今、目の前にある問題を考えながら、一歩一歩踏みしめるように雪の道を歩いていたら、急に空から光が射し込んで来た。
光に照らされながら、遠くに覗く青空を見上げたら、抱えている問題も、きっとどうにかなるに違いないと思えて、心が急に軽くなった。
傷ついたり、震えたり、弾んだり、萎んだり、膨らんだり…人の心は、周りの出来事に、なんて影響されやすく、変化しやすいのだろうか。
そして、最近よく思うことは、身辺でたとえ不幸な出来事が起こったとしても、出来事は、ただそこにあるだけで、実は世界は変わっていないということだ。
その出来事を、どう捉えるかによって、その人の世界が変わってしまうということ。
本当は、僕たちの周りで何があろうとも、太陽はきちんと変わらずに僕たちを照らし続け、世界は変わらずにそこにあるのだ。
心はいつも、湖面のように、風や雨によってさざ波立ってしまうけど、それを分かっているのなら、何があろうとも、いつも、心は満たされて、幸せであればいい。
[写真 : プリムラ・ジュリアン。雪道を歩いていたら、ほぼ毎日覗くお花屋さんFUGAhttp://www.fuga-tokyo.com/で、小さな花に出会った。おばあちゃんみたいなシックな花は、英国で特に親しまれている]

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