海と太陽を見ていると飽きずに眺めていられる。
海は大型犬のスタンダードプードルで、熱海にいる頃に奈良のブリーダーさんから分けていただいた。
そして宮古島に移住して、海が2年経って成犬になる頃にうちの庭に子猫の太陽が捨てられていた。
太陽ははじめTNRという方法で外で自由に過ごさせて餌だけあげようと思っていたところ、人に飼われていたようで僕たちの家のまえから離れずに泣き続けていた。
見るに見かねて家に入れてあげ、海との相性を見てみると海はやさしい犬なので太陽のことを敵視することもなく一緒に暮らすようになった。
海は太陽のことを弟分のように思っているみたいで、小さな頭をカポッと丸呑みするように咥え込むことがあるけど、決して本気で噛んでいるのではなく、ふんわりと包み込んでいるといった感じ。
それは母犬が子犬に見せる仕草のようなのだけど、太陽は太陽で気が強く、海に服従することはしない。
太陽の方から寝ている海にちょっかいを出してふたりで追いかけっこをしたりしている。
ふたりは全然違う動物で言葉も違うだろうし表現も全く違うのだけど、どこかでお互いを愛し守りあっているのがわかるのだ。
犬と猫がいる生活がこんなに幸福だとは、まったく予想もしなかったな。