コンランショップの洋服箪笥。

その昔、コンランショップが新宿にできた時に毎週末通っていた。

その頃は原宿に住んでいて、コンランは新宿と初台の微妙な中間にあったので家からタクシーで行っていた。お店のスタッフとはほとんど顔見知りで、園芸周りの素敵な鉢が入ったりするとお店から連絡があった。

いろいろな物を買ったけど、その中で最も大きかったのは洋服箪笥だった。アメリカンチェリーでできた重たい箪笥は幅も奥行きもとても大きく、当時住んでいた原宿のマンションの部屋の中で、大きな存在感を放っていたのを覚えている。

原宿から外苑前に引っ越す時に、一旦引っ越し業者さんが解体してから組み立ててくれたのだけど、その後、外苑前から北参道に引っ越した時にこの箪笥は解体したまま、組み立てることなく押し入れにしまわれたままだった。

今回の引っ越しでこの箪笥を丁寧に梱包して、宮古島まで業者さんに運んでもらったのだけど、果たしてこの箪笥が組み立てられるのかどうか不安な気持ちでいたのだ。

最初こそコンランのスタッフが家に来てくれて組み立ててくれたものの、2回も解体した家具は部品が全て揃っているのか?板なんかが反り返っていないか心配だった。

今日は意を決して午後からKとふたり、この箪笥の組み立てに取り組んだ。


説明書を見ながら1つ1つ組み立てていったのだけど、1つ1つのパーツがとても重く、用意には組み立てられない。途中で何度か折れそうになりながらも、あとは扉をつければ見えてくると思った瞬間、後ろの板を支える2本の棒を入れ忘れたことが発覚してまた途中まで戻る羽目になった。

それでも最後はなんとかこの大きな箪笥を組み立てることができて、何もなくなった床の間に運び入れることができた。

この洋服箪笥やベッドやソファなどの家具は、30年近く僕の人生とともにあったのだ。もう一度箪笥が僕たちの人生に戻ってきて、なんとも言えない充足感を感じることができた。

これからの残りの人生も、これらの家具たちと大切に過ごしていこう。

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