欄間。

我が家には、僕たちが住もうとしている母屋に「欄間」があって、昔ながらの風情を醸し出している。

家を下見に来てリフォーム業者さんと話していた時には、この欄間はここだけアジア的な感じがするので取っ払いたいと思っていたのだけど、ここに住んでみたら、前の家主が作ったこの欄間はそのまま残したいと思うようになった。

欄間は、一枚の板から彫られた飾りもので、風を通や音を通し、それ故にエアコンなどは効きづらくなると思われる。


それでも欄間を残したのは、夜にほのかな明かりを灯して欄間を見上げると、まるで影絵のように欄間の彫ってある松の木や梅の木が浮かび上がって見える。

それはちょっと幻想的な世界で、自分がもし子どもの頃だったらこんな影絵を見て色々な想像をしてたんじゃないかなと思える。

こんな風に僕たちの家は、前の家の面影を残しつつ、少しづつ自分たちの家に変わっていくのだ。

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