古酒。

家を買った後に登記の登録が出来たので、手続きをしてくれた司法書士事務所に登記簿を取りに出かけた。

受付で要件を告げると、手に虎の置物を持った白髪のおじいが出てきた。

このおじいが司法書士なのだけど、宮古訛りがキツくて電話だとほとんど何を話しているのか聞き取ることができず、直接話していてもところどころ意味が不明で何度も聞き返してしまう。

「これは宮古の古酒だから、あなたにあげるから」

どうやら古い泡盛を僕にくれるらしい。

「古くてとてもいい酒だからね」

御礼を言うと、おじいさんは豪快に笑って中に入って行ってしまった。

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