仕事の打ち合わせが東京であるので、Kに車で熱海まで送ってもらい、新幹線に飛び乗った。
熱海からは新幹線こだまの自由席。熱海から品川は40分くらい(夜は35分くらいの時もある)。ぼんやりしているとすぐに品川に着いた。
仕事の前に、原宿に行き、今まで住んでいた家の明け渡しをして、そのまま銀座と赤坂で打ち合わせを終えた。
赤坂見附から家に帰ろうと思ったら、今までは銀座線を渋谷に向かって帰っていたのに、これからは銀座線を銀座方向に向かうのだと思い、愛する青山や外苑前も遠くなるな・・・と思った。
新幹線で戻る途中、Kが迎えにきてくれるというので熱海駅で待ち合わせ。夜になってしまいスーパーに行くのも面倒なので、駅で静岡の野菜と鯵の干物を買った。
久しぶりに家で作る白いご飯と鯵の干物、小松菜の煮浸し、だし巻き卵、なめこ汁。こんな料理が心底美味しかった。今まで引っ越し期間は外食や買ってきた食事が多く、朝はパンが続いていたのだ。
「人間の体は、新幹線の速度に対応できているのだろうか?」と思う。40分くらい新幹線に乗っていてもそれほど疲れない気もするけど、1日働いて往復新幹線で帰ってくる頃には、細胞レベルで疲労感がある気がしたのだ。
それをしてでも、帰ってきて山の空気を吸い込むと、この山々に囲まれた暮らしを始めて、とても良かったと思えるのだ。