同性婚訴訟のあとに。

Kが家に帰ってきて、「お母さんに電話するね」と言って寝室に入ってしまった。
しばらくして食事の支度が出来た頃、Kが出てきてお母さんとの会話を聞かせてくれた。
K「お母さんね…ただしくんがテレビで話してるところ見たって言ってた。Kちゃんも隣に座っていたって…」
僕「へー…うちにテレビないから僕たちは見てないのに、意外と出ていたのかね?なんか言ってた?」
K「お母さんね…ただしくんのこと、やさしそうな人ねって言ってた」
僕「へー、そんなちょっとでわかるのかね?」
Kのご両親には、僕はまだ会えていない。昨年の秋に東京にいらっしゃると言うので、その時に会うつもりでいたのだけど、お父様の病気で手術をすることになり急遽東京行きを取りやめたのだった。
そして今回の同性婚訴訟に関しては、お父様としてはあまりやって欲しくはないという話を聞いていたのだ。
九州の田舎で暮らすご両親にとって、人目が気になったのだろうし、お兄さんの子ども(Kの甥っ子)がいじめられるかもしれないとか、様々な心配をしていたのだった。
結局僕たちは話し合った結果、訴訟に臨んだのだけど、僕はご両親たちがその後僕たちの今回の一件をどう思っているか気がかりだったのだ。
お母さんの反応を聞いて、僕もほんの少し安心した。
いつかのタイミングできちんとお会いした時に、この同性婚訴訟が僕たちにとってどんなに大切な訴訟なのか、Kのご両親ともきちんと話が出来たらいいなあと思っている。

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