割れた器と宇宙のはからい。

信じてもらえるかわからないのだけど、今日、とて不思議なことが起こった。
朝起きて、出汁を引き、豚肉の薄切りを入れてKとふたりうどんを食べた。
キッチンで洗い物をしている途中、驚いたことに僕の使ったどんぶりが、なんの音も立てずパッカリと割れてしまった。
2つあったどんぶりのひとつにずっとひびが入っていたのを騙し騙し使ってきたのだけど、もう15年以上使っていたお気に入りの鳥獣戯画の書かれたもので、京都の五条で買ったもの。
その形状といい口当たりといい、あまりにも使い勝手がよく、うどんや煮麺、そばやラーメンと、どんなものでもこのどんぶりで食べることが多かったのだ。
「今度3月に京都に行った時に買いに行こうね」
そうKに言い聞かせて、心の中では3月までこのどんぶりが使えないのは困るから、すぐに手に入れないと…と一瞬考えたのだ。
すると、会社に行く電車の中で、クライアントからのメールを読むと、急に来週、僕も一緒に京都に出張に行くことになったということを知ったのだった。(それまで京都に行くという話は全く出ていなかった)
そんな急展開をKにLINEすると、Kは驚いていたけれども、僕は、宇宙がわかりやすく僕に見せてくれたのだと思ったのだ。
自分が考えたこと、意識したことが、ほんの少し時差を持って、目の前で現実になっていくということを。

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