こころを開いて話せること。

ずっと近くの席にいたのに、一昨年から大阪勤務になってしまった後輩の女の子Yからメールが来た。Yは入社6年目くらいだろうか。6月に赤ちゃんを産み、実家に帰って育休をしている。
〈以下メール〉
◯◯さま
おはようございます!
◯◯さんは、元気にされているかなぁ。
と思っていたところでした。
おかげさまで、息子も元気に2ヶ月になり
体重が生まれた時の2倍になりました。
慣れない育児に必死で、
お腹が大きかった日々が、
思い出せなくなってしまいました。
(中略)
顔に力が入って、なんか
岡本太郎みたいな息子です。
〈以上〉
メールとともに2ヶ月過ぎた赤ちゃんの写真が添付されていたのだけど、そんな写真を周りの席の後輩や先輩に見せると、「こんなに大きくなったんだね〜」「まだまだこれから大変だろうね…お母さん手伝ってくれてるんだろうな…」など、思い思いの感想がもれた。
しばらくすると、入社12年目くらいの女の後輩Nが僕を呼び、「◯◯さん、ちょっとお話があるんです…」と言うのだ。Nに呼ばれて会議室に入ると、
N「あのー、私、11月から産休に入るんです。」
僕「おめでとう!よかったねー!!!」
N「◯◯さんだから言うんですけど…私、検査したら赤ちゃんができづらい体質なのがわかって、一時期とても大変だったんです…
すごく悩んで、毎日のように病院に行ったり、すごい頑張ったんです。なんとかならないかと思って…旦那にも病院に行ってもらったんだけど、旦那は大丈夫で…やっぱり私が原因で…」
僕「そうだったんだ…つらかっただろうね…」
N「でも、その甲斐あってこうして妊娠出来て、どうなるかまだわからないけど産休に入ることに決めたので、◯◯さんにはじめに言いたいと思って…」
他の男性の先輩たちからすると、なんで女子が僕に個人的な話をしたり、メールを送って来たりするのかよくわからないらしく、不思議に感じられるようだ。
こんな風に女の子の後輩から、心を開いて話をされることがたまにあるのは、おそらく僕がゲイであることを社内でオープンにしているからだろう。
ゲイであることをオープンにしていることは時に、この人なら話してもいいかもしれない、相談してもいいかもしれないと、個人的な話をしやすく感じるのかもしれない。
そして、そんな役回りであることも、僕は気に入っている。
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